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脱炭素の秘密兵器!驚くべきマングローブのCO2削減効果とは?

こんにちは!カネパッケージタイランド・営業担当の鈴木です。今回は「脱炭素」や「CO2削減」などに取り組む企業担当者に向けて、驚くべきCO2削減効果を誇るマングローブについてご紹介します。

マングローブはCO2削減の切り札

「なぜマングローブ?」と思われる方が多いと思いますが、実はマングローブはCO2削減の切り札とも呼ばれる凄い植物なのです。

通常の植物が1ヘクタールあたり年間19トンのCO2を吸収するのに対し、マングローブは25トン!

昨年11月にインドネシア・バリ島で開催されたG20では、各国首脳がマングローブ植林を行うなど、今、脱炭素に欠かせない植物として注目を集めているのです。

今回は弊社のフィリピンにおけるマングローブ植林活動を紹介するだけでなく、

 

・驚くべきマングローブのCO2削減効果

・なぜフィリピンなのか?日本も他人事ではない理由

 

これらについて解説していきます。

脱炭素やCO2削減、マングローブ植林、海外でのCSR活動にご興味のある方は、ぜひ最後までお読みいただけたら嬉しいです。

 

マングローブの驚くべきCO2削減効果とは?

マングローブは、「海のゆりかご」と呼ばれています。その入り組んだ根は、海中では生き物の住みかとなり、海上では鳥類や哺乳類が生息。水質を浄化し、多くの生命を育んでいます。

また、CO2削減効果もほかの植物より高いことが知られています。通常の植物が1ヘクタールあたり年間19トンのCO2を吸収するのに対し、マングローブは年間25トン。驚くべき削減効果ですよね。

マングローブ林の土の中には、大量の炭素が溜められているという研究結果もあり、大気中の二酸化炭素を土の中に溜めることで気候変動を緩和できるともと言われています。言ってしまえば、すごくパフォーマンスのいい木なんですね。

密集したマングローブには、地形形成機能もあると言われており、台風にともなう高波・高潮に対する防潮堤の機能を持つことが知られています。

台風があった際、マングローブ林で守られた村もあれば、伐採してしまった場所では甚大な被害が出たということもありました。

 

2022年のG20で各国首脳がマングローブ植林

昨年11月にインドネシア・バリ島で開催されたG20では、各国首脳がマングローブ植林を行っています。以下、日経の記事によると、インドネシアもフィリピンと同じように年々、マングローブの森が減少していっているようです。

インドネシアは世界有数のマングローブ林の保有国で、同国政府によると世界全体の23%を占める。温暖化を引き起こす二酸化炭素(CO2)を吸収する役割が期待されるが、近年は急速に消失が広がり、インドネシア政府は植林に力を入れている。

ジョコ氏は2060年に温暖化ガスの排出を実質ゼロにする目標を掲げる。G20首脳による植林について同氏は「各首脳が気候変動の動きを具体化するよう鼓舞した」と意義を強調した。

引用元:G20首脳がマングローブ植林、脱炭素をアピール|日本経済新聞

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM162K60W2A111C2000000/

 

フィリピンでマングローブ植林を行う理由

弊社は紙を消費して利益を得ているため、資源を地球に還そうという試みで、マングローブ植林を行ってきました。

フィリピンでは長い間、人々が生計を立てるためにエビの養殖を行っていますが、そこでマングローブの伐採が行われているのです。

自生するマングローブが消失する要因の約3割が、エビ養殖に関連するものと言われており、日本はその輸出先として大きなウェイトを占めています。

言い換えれば、日本の水産物消費が養殖業による環境問題につながっているともいえ、それを食い止めることに私たちは日本企業として、大きな社会的責任があると考えています。

 

マングローブは地域への社会貢献にもつながる魔法の植物

弊社はマングローブを植えるだけではなく、地域の人々を雇い、マングローブ林の維持管理も行っています。マングローブは植えた後のケアがとても大切で、そのままにしていると根を張りません。

そこで地元の漁業従事者に手入れを手伝っていただいて、その対価をお支払いすることで、植林の維持のみでなく、地域への経済的援助も行っています。

今では植樹範囲を広げるに伴い、セブ島、ボホール島など、フィリピンの様々な地域の方にお手伝いいただき、助け合いのネットワークを広げることができました。このような取り組みを通じて、単に利益を追求するだけではない、新しい形で企業の価値創造を目指しています。

 

2014年に環境大臣賞を受賞

マングローブの植林活動にはカネパッケージの理念の一つである「感動」が込められています。

環境保全のための活動であるのはもちろんですが、皆で汗をかいて木を植える作業、そしてその経験を経て、普段関わらない島の方々との間に生まれるつながりを大切にしています。

私たちは、人の心を動かすかけがえのない経験は、必ずその先の人々にも伝わっていくと信じています。

2014年にはこの活動を評価いただき、第23回「地球環境大賞」において、「環境大臣賞」をいただきました。このように国から認めていただくことはとても光栄なことです。これからもカネパッケージは、当社にかかわる全ての人々との関係を大切にしながら、持続可能な社会の実現に貢献して参ります。

マングローブ植林の活動にご興味のある企業のご担当者は、お気軽にお問い合わせください。

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