こんにちは、カネパッケージタイランドの鈴木です。
今回は人工知能(AI)のお話です。
去年暮れにChatGPTが登場してから、AIは我々に衝撃を与えました。
AIを搭載したしたロボットや、自動運転などが一般的になれば私たちの生活はより豊かになっていくと言われています。
しかし一方、従来我々人間が担っていた仕事がAIにとって代わられる懸念も大いにあり、包装会社にも同様に大きな影響を与えると言われています。
今回は、世界的なパッケージデザイン会社であるEquator Design社のクライアントサービス担当副社長であるAdam Sears氏にAIが梱包業界に与える影響と、その未来についてインタビューした記事を要約してご紹介します。
ご興味のある方は、ぜひ読んでみてください。
参照元:https://packagingeurope.com/comment/ai-and-the-future-of-packaging/9665.article
Adam氏によると、AIは梱包業界に下記2点の影響を与えると述べています。
その1-消費者とブランドをつなぐ
AIは大量のデータを集めて、消費者の意向を把握することが可能です。これにより、異なる地域や文化背景を持つ顧客の行動を理解し、効率的にグループ化できます。
これは製品のブランディングやマーケティング戦略に役立つでしょう。
機械学習を使用すると、AIはデータからパターンを学び、繰り返し改善することができます。特にパッケージデザインの分野では、この技術の利用が大いに期待されているのです。
店内カメラとAIを組み合わせて顔の表情を分析し、消費者の製品に対する関心をデータ化することで、効率的に顧客が好むデザインを特定することができます。
現在はプライバシーに関する問題から、感情認識データの使用には制限がありますが、将来的にはこの技術の広範な活用が期待されている状況です。
その2-サプライチェーン全体をサステナブルに
またAIを利用することで、製品のサプライチェーン全体を監視し、追跡することが可能です。
例えば、AmazonはAIを使った「PackOpt」というツールを開発しました。これは、過度な梱包や配送時の無駄な空間を減らすように設計されています。この最適化により、使用する段ボールの無駄を大幅に削減し、年間約60,000トンの段ボールを節約することができました。
さらに、AIはサプライチェーン全体を最適化するのにも使えます。これには在庫管理、生産計画、配送などが含まれ、これらのプロセスを効率化することが可能です。
英国のCo-opは、リサイクル技術の先進企業であるPolytag社と協力。彼らは、ボトルにUVタグやQRコードを付けることで、多くのボトルがリサイクルされる過程を追跡し、測定しています。
この方法により、リサイクルプロセスを改善するためのより良い計画を立てるのに役立っているのです。
まとめ
AIの導入によって、梱包業界にも変化が訪れると期待されています。AIが従来人間が行ってきた作業を引き受けることで、私たちの仕事のあり方にも変化が生まれるでしょう。
同時に、技術を活用することによって、私たちの労働環境や生活はもっと快適で豊かになるはずです。これは、新しい技術の恩恵を受ける素晴らしい機会と言えるでしょう。