KANEPA BLOG

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脱プラ梱包への近道!今こそ使いたいダンボール素材

タイの物流業界も日本と同様に、環境負荷の低減と効率的な梱包パッケージの両立が重要な課題です。

当社カネパッケージタイランドでは、高品質な段ボール素材を通じて、脱プラと輸送業務の効率化をご提案しています。

 

今回は、当社の段ボール素材を実績とともにご紹介。

タイで脱プラに取り組む日系企業のご担当者様は、ぜひご覧ください!

 

持続可能な包装への転換:プラスチックゼロへの挑戦

 

タイにおいてもサステナビリティへの取り組みは避けては通れない課題ですよね。当社の段ボール素材は、この課題に対する解決策をご提供します。

 

なぜ今、段ボール素材なのか?

 

今、多くの企業が梱包材に関する以下のような課題を抱えています

 

・複雑な部材管理による業務効率の低下

・ 非効率な梱包による輸送コストの増加

・プラスチック使用による環境負荷

 

これらの課題は、当社の段ボール素材を導入することで解決できるのです。

 

カネパッケージタイランドの段ボールソリューション

 

1. 最適化された梱包設計

当社はお客様のニーズを詳細に分析し、最適な材質選定と設計を行います。これにより以下を実現します。

 

・最小限の材料で最大限の保護性能を実現

・コスト効率の最適化

・製品品質の確実な保護

 

2. 脱プラで環境負荷を削減

段ボール素材は、環境に配慮した梱包材として以下の特長を持っています。

 

・完全リサイクル可能

・軽量で輸送効率が高い

・ CO2排出量の削減に貢献

 

3. 管理プロセスの簡素化

 

当社の段ボールは、以下の効果も期待できます。

 

・ 梱包部材の点数削減

・在庫管理の効率化

・組立工程の簡素化

 

段ボール素材の製造工程

1. 原紙の準備


まず、段ボールの材料となる「ライナー紙(表・裏の紙)」と「中芯紙(フルート部分)」を用意します。

これらの紙はロール状で工場に運ばれ、コルゲーターの機械にセットされます。加工しやすくするために水分を含ませ、この時点で段ボール製造の準備が整います。

2. フルートの成形

次に、段ボールの「波」の部分を作る工程です。

コルゲートロール(ギザギザのローラー) に中芯紙を通し、加熱と圧縮をすることで紙が波形になります。
これが「フルート」と呼ばれる部分で、段ボールが軽くて丈夫な理由のひとつです。

フルートの種類

段ボールのフルート種類比較表

フルート種類 厚さ(mm) 波数(30cmあたり) 特徴と用途
Aフルート 約5mm 34±2 クッション性が高く、重量物の梱包に適している。
Bフルート 約3mm 50±2 薄型で印刷適性が高く、小型商品や内装用に最適。
Cフルート 約4mm 40±2 AとBの中間的な性質を持ち、汎用性が高い。
Eフルート 約1.5mm 80~ 薄くて軽量、美粧性が求められるパッケージに適している。
Fフルート 約1.1mm 120~ さらに薄く、精密機器や高級商品のパッケージ向け。

用途に応じて、さまざまなフルートが使い分けられています。

3. ライナー紙との貼り合わせ


波形になった中芯紙にデンプン糊(スターチ糊)を塗り、
表面のライナー紙と貼り合わせます。
まずは片面だけ貼り合わせた「片面段ボール(シングルフェイス)」が完成します

その後、もう一枚ライナー紙を上から貼ることで、三層の「段ボールシート」が完成します!

この工程で重要なのは下記となります。

のり付けが均一であること(ズレると強度が落ちます)
温度や湿度をしっかり管理すること(品質に影響が出ます)

4. 乾燥 & カット


貼り合わせたばかりの段ボールは、まだ柔らかい状態です。
そこで、乾燥機を使ってしっかりと固め、強度を高めます。

次に、長い段ボールシートを用途に合わせてカットし、折り目(スリット)を入れていきます。

主な加工方法は下記となります。
スリッター(幅カット)…箱のサイズに合わせてカット
スコアリング(ミシン目)…折りやすいようにスジを入れる

こうして、私たちがよく見る段ボールの形が整っていきます!

5.完成!出荷

最後に、品質チェックをクリアした段ボールを梱包し、出荷準備が完了します!
お店のパッケージ、宅配の箱、工場の梱包資材など、さまざまな場面で活躍します

 

段ボール素材の導入事例

 

事例1:輸出品質の改善

輸出先での開梱時に頻繁に製品破損が発生し、深刻な課題を抱えていたお客様がいらっしゃいました。破損品は廃棄せざるを得ず、その都度、余分なコストが発生し、在庫不足に陥っていました。当社は詳細な状況分析を行い、既存の材料費を維持したまま、より効果的なクッション材を提案。その結果、製品破損を大幅に抑制することに成功しました。

 

事例2:複雑形状製品の保護

 

複雑な形状の製品であっても、当社の独自設計により、安全な国際輸送を実現しています。材料コスト削減のため、CBフルートからCフルートへ仕様を変更。それでもなお5段積みでの輸送に耐える強度を確保し、最小限の材料費で最適な保護性能を実現しています。

事例3:製造効率の向上

当初の設計では、CBフルート材の重ね合わせと接着作業が必要でした。これをCフルート材1枚の折りたたみ方式に設計変更。材料の簡素化と接着工程の省略により、材料費と製造工数を大幅に削減することができました。

 

 

まとめ

 

当社の段ボール素材なら、環境への配慮はもちろん、コスト削減、業務の効率化まで実現可能です。タイの日系企業が抱える様々な課題を、解決する手段の一つになるかもしれません。

お客様に最適な提案ができると自負しておりますので、どんなことでもお気軽にご相談ください!

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