こんにちは!カネパッケージタイランドの鈴木です。
突然ですが、自社製品の梱包作業は、どのように管理されていますか?
モノを作っているメーカーは、出荷のために製品を梱包することが必要ですよね。
製品の梱包材は部品点数も多いし、組み立てるのにも手間がかかることが多いです。
梱包材を組み立てた後は、それを保管するスペースも必要です。
梱包材にかかるマンパワーのコスト、管理のコスト、保管するスペースという3つのコストはメーカーにとって、決して無視できるものではありません。
しかし、これらを専門の会社に任せることで、自社のリソースを本業に集中できるとしたらどうでしょうか。
梱包材の管理にお悩みの方は、ぜひこの記事を読んでみてください。
工場内の梱包作業にかかるコスト①マンパワー
まず、梱包作業にかかる作業時間に関してご説明します。
例えばこのような梱包材があるのですが、この部材はAとBで構成されています。これを組み立てるとなると、下記動画にあるように、約60秒、1分かかります。
ではこれを仮に一日1万個組み立てたいと思ったら、全体で60万秒(=10,000分≒166時間)かかりますね。
休憩時間や効率が落ちることを考え、1.5倍増で計算。
つまり、1万個の緩衝材が必要な場合は、スタッフ約30人が1日作業することになります。
これにスタッフの日給で換算すれば費用が出ます。もしプロパーの社員だとしたら、社会保険料や福利厚生のコストも必要です。
また、組立にコツが必要な緩衝材に慣れていない場合、作業にミスが出て破損したりもしますので、スッタフをトレーニングするという点でも、コストがかかります。
このように、梱包材の組立作業にかかる人的、時間的コストはとても大きなものなのです。
工場内の梱包作業にかかるコスト②管理の手間
次に、管理にかかるコストをご説明します。
A、B、Cの3つの部材で構成された梱包があったとします。
1つの梱包材のみですべての製品の梱包ができればいいのですが、製品の形が多数におよぶ場合は、製品ごとにそれぞれ梱包を用意する必要があります。もし製品が20種あったとしたら、単純計算で60の部材を管理しなければなりません。
そこでもし、ある製品の部材Aのみに不良があった場合は面倒なことになります。
Aのみ交換をしたくても、実は梱包業者にとっては「部材A」のみ生産するのは製造上かなりコストがかかってしまうので、なかなか対応ができないのです。
そうなると、部材に余りや不足が出てきてしまって、コストが余計にかかりますし、管理がますます煩雑になりますね。
このように、梱包部材のSKU(Stock Keeping Unit・最小管理単位)を可能な限りシンプルにし、管理をしやすくすることは、メーカの命題です。
もし梱包材の組立を外注できればこれらの手間から解放され、大きな管理コスト削減になるのです。
工場内の梱包作業にかかるコスト③保管スペース
最後に、保管スペースにかかるコストをご説明します。
人を雇って、複雑な部材を管理して、やっと出来上がった梱包材ですが、次に問題になるのは保管するための場所です。
組みあがった梱包は組立前と違い、平らではありません。積み上げた際にかさばり、場所をとってしまいます。
特に段ボールの場合は、材料の紙が湿気を吸うので、時間が経つと劣化してしまい、本来の強度が出ないという懸念もあります。
せっかく人や時間を割いて作った梱包が、場所をふさいだうえに、使い物にならなくなってしまったら、目も当てられません。
そんな時に役立つのが、梱包材のJIT(Just In Time)配送です。
弊社のような専門業者に梱包材の組立から配送まで依頼することで、欲しい時に欲しいだけ納品され、すぐに自社製品を梱包、出荷することが可能になります。
弊社のJIT配送の事例をご紹介しましょう。
【実例】梱包組立とJIT配送のしくみづくり – 3つのコストを削減!
実際の例をご紹介します。
とあるメーカー様は、日本向けの輸出製品用に段ボールの緩衝材を10種類お使いでしたが、とても扱いにくく、困っていらっしゃいました。
部材を組み立てようとするとすぐにバラバラになってしまうのです。思ったように作業が出来ないので、多数のスタッフを組立に従事させ、その作業スペースが生産ラインを圧迫。そしてやっと完成しても、次は保管場所が搬出スペースの大きな一部を占めてしまい、非常にお困りでした。
そこで弊社カネパは、下記の改善を実施。
- 梱包材仕様の変更
- 組立の請負
- JIT配送
まず仕様の変更です。緩衝材の寸法を調べ、抜き型の寸法を微調整することで、よりしっかり組みあがるように改善を実施。これにより、梱包材自体の歩留まりを改善することができました。
そして梱包作業も弊社にお任せいただくことで、工場オペレーターの方々が梱包の組立作業に煩わされることがなくなりました。
出荷時はお客様から計画台数をいただくことで、事前に必要な梱包材の種類とタイミングを把握しておくことができます。必要な日程にあわせて梱包材の生産・組立を計画的に行い、ご要望に応じて週2回の配送をしています。
お客様が必要な時に、必要な分だけ梱包材をお届けする仕組みづくりをすることで、余計な人員管理やスペース管理にお手を煩わせることがなくなりました。
結果的にお客様には、本業である製品開発や営業活動に経営資源を注いでいただけるようになりました。
梱包のJIT配送ならカネパにおまかせください!
梱包に関わるコストにお悩みのメーカー担当者様は、ぜひ一度ご相談ください。
今まで自社でやっていた梱包作業を手放すことで、大きな改善が期待できます。
梱包でお困りの方、試しに検討してみたい方、ぜひカネパにご相談ください!